ワールドシャウラ 15103 インプレ
ワールドシャウラの全番手を見てみると
バス釣りしかしたことのない人は
見慣れない番手がある事に気付くと思います。
そんな中でも特に異彩を放ってる番手
15103についてインプレッションしていきたいと思います。
15103←この表記の見方ですが、
1はベイトである事を表します。
510は5フィート10インチの竿の長さを表します。
最後の文字は竿の強さの事で3はMH(ミディアムヘビー)である事を表します。
つまりこのロッドは、
6フィート以下の短いベイトロッドで
MHくらすの硬い竿であるという事になります。
バスロッドのMHクラスの竿であれば
7フィートくらいの長さがあるのが標準だと思います。
所がこの竿は、
5フィート10インチ(178㎝)しかありません。
15103
この番手が気になっている人は恐らく
バスメインではないと思います。
シーバスのビッグベイト
高知県のアカメ
台湾のバラマンディ管理釣り場
アマゾンのピーコックバス
などなど、
怪魚系の釣りに使おうと考えている方がほとんどだと思います。
結論から言ってしまうと、
このロッド、バスフィッシングでは少し使いづらいです…
バスフィッシングメインで設計された竿ではないので当たり前なのですが、
バスフィッシングでMHクラスの竿を快適に使おうと思ったら短くても6フィート6インチは欲しいです。
ショートロッドの利点は取り回しの良さからくる精度の高いキャストや手返しの速さなのですが
MHクラスの竿で使うような重いルアーを手返しよく打っていくというシチュエーションはバスフィッシングではなかなか無いからです。
池原ダムなどで、立木の間を縫うようにビッグベイトを打っていく釣りであればかなりドンピシャの竿になると思いますが、
そう言ったシチュエーションは他ではなかなか見当たりません。
通常サイズのルアーで手返しの良さを求めるのであれば15101で充分です。
この竿は1番でML(ミディアムライト)クラスの竿ではありますが、1ozクラスの重めのルアーも余裕で扱えます。
竿は短くなればなるほど、シャープになってハリが出てくるので、1番と言えども6フィート以下の長さではかなりパワフルに感じられます。
さてさて、
本題に戻って15103ですが
このロッド、
怪魚系の釣りには最高にマッチします。
怪魚系の中でも、フッキングにシャープさが必要な魚種。
かかった瞬間から大暴れする魚にはベストマッチです。
長い竿では、フッキング後に素早く竿を捌くことができません。
もたもたしている間にカバーの奥に潜られてラインブレイク…
なんて事もあります。
また、ジャークベイトやスウィッシャーを素早く動かしたり、小刻みにアクションさせたりする際にロングロッドでは30分も続きません。
握力70キロ(60キロくらいからリンゴを握りつぶせると言われています。)の僕でも7フィートのヘビーロッドでジャークは1時間が限界です。
ショートロッドでヘヴィーアクションのロッドはこんな釣りに1番効力を発揮します。
とは言え、
バスフィッシングでも15103は使えます!
亀山ダムなどでシングルハンドキャストでフロッグをオーバーハングにビシバシ打っていく釣り。
最近流行のマグナムクランクをショートキャストでカバーに打つ釣りなどではかなりの戦力になります。
カタログ上は10〜40gとなっていますが
頑張れば7gくらいのルアーも投げられます。
5インチヤマセンコーや
小型のフットボールラバージグ
などで軽快にカバーを打つ釣りもできる懐の深さにワールドシャウラの凄みを感じます。
15g以上の重さがあれば飛距離も安定して
30mは飛ばせるので
少し重めのルアーをメインに使ってカバー打ちをしたい人には最高の一本になるかもしれません(^-^)